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更新日時:2025年5月9日

店舗改装で失敗しない業者選びのコツとは? 内装業者の見分け方や注意点、相談のタイミングまでわかりやすく解説

店舗改装のアイキャッチ画像

店舗の雰囲気を変えたいときや、新しいコンセプトに合わせてリニューアルしたいときは、「内装業者選び」がとても大切です。しかし、初めて改装を考える人にとっては、「どこに頼めばいいのか」「費用や工事期間はどうやって比べるのか」など、わからないことがたくさんあるかもしれません。

業者の対応が雑だったり、後から思わぬ追加費用が発生したりすることもあります。そうなると、せっかくの改装が台なしになってしまうでしょう。

この記事では、相談を始めるタイミングや内装業者を比較するときに注目したいポイント、さらに悪質な業者を避けるために気をつけたい点についてもくわしく説明します。

店舗改装工事の基礎知識

店舗をリニューアルするときは、どんな工事が必要かを知っておくことが大切です。ここでは、内装工事の基本をわかりやすく紹介します。

「内装仕上げ」と「設備工事」の2つの柱

改装を終えた店舗の内装

店舗の工事は、「内装仕上げ」「設備工事」という2つの大きな作業に分かれます。

「内装仕上げ」は、壁や床、天井、照明、家具、サインなど、見た目の部分をきれいに整える工事です。軽い鉄で下地を作ったり、ボードやクロスを貼ったりする作業が含まれます。
一方、「設備工事」は、エアコンの設置や換気、ガスや水道の配管、電気の強化、厨房のダクト、防災の設備など、建物の機能を整える裏方の工事です。

もし内装を先に終わらせてしまうと、あとで配管が通らずに壁を壊してやり直すことになるかもしれません。逆に設備だけ先に計画すると、光の入り方や空気の流れがうまくいかず、思ったような空間にならないことがあります。
この2つを最初からセットで考えることで、余計な工事を減らせますし、工事期間も短くなりやすいです。また、保健所や消防、建築に関わる法律は、内装と設備の両方に関係しているので、図面をそろえて早めに相談しておくと手続きがスムーズになります。

内装業者・工務店・設計事務所って、どう違うの?

店舗工事の依頼先は、大きく分けて「内装業者」「工務店」「設計・デザイン事務所」の3つがあります。それぞれ得意なことが違っているため、自分の目的に合った選び方が大事です。

内装業者は、店舗の工事に慣れていて、設計から施工、設備の手配までまとめて行えます。費用もおさえやすく、スケジュールも管理しやすいでしょう。

工務店は、住宅やビルの大規模な改修なども手がけているため、構造の補強や外壁の工事などが必要なときに力を発揮します。耐震や断熱の改修がある場合にはとくに頼りになります。

設計・デザイン事務所は、お店の雰囲気づくりやブランドに合ったデザインを考えるのが得意です。オリジナリティのある空間を作るにはぴったりですが、工事は外部の会社にお願いすることが多く、費用や期間が長くなる傾向があります。

「デザインを重視したい」「できるだけ早く仕上げたい」「予算をおさえたい」といった希望をはっきりさせてから、それぞれの業者の強みと比べて決めると、うまく進めやすくなります。

内装業者探しはいつ始めたらいいの?

改装を考えたら、業者探しは早めに動くのがポイントです。タイミングを逃さないことが、スムーズな計画につながります。

改装を相談するタイミングっていつがベスト?

お店の改装を検討しはじめたら、できるだけ早く専門の業者に相談するのがおすすめです。「まだ予算が決まっていないから」とためらう人もいますが、実は何も決まっていない段階こそ、プロの意見が役に立ちます。
このタイミングで相談すれば「今あるものをどこまで活かせるか」「費用をおさえるには何を工夫すべきか」「営業を続けながら工事を進められるか」といった疑問に対し、具体的なアドバイスがもらえます。

また、お店を完全には閉めずに、一部営業を続けながら改装を進める場合は注意が必要です。工事の時期や騒音、におい、近所への配慮など、考えることがたくさん出てきます。
スケジュールの調整や準備をスムーズに進めるためにも、早めの相談が安心につながります。「そろそろ雰囲気を変えたいな」と感じたら、それが相談のスタートタイミングと考えて問題ありません。

内装業者ってどう探すのが正解?

内装業者の探し方に関するコンセプト画像

内装業者を見つける方法には、いくつか選択肢があります。たとえば、インターネットで調べる、知り合いに紹介してもらう、専門のマッチングサイトを使うなどです。大事なのは、自分の考え方やスタイルに合った方法を選ぶことです。

「たくさんの事例を見て、自分で比較したい」という人には、ウェブ検索やマッチングサイトが向いています。
「信頼できる人の紹介が安心」という場合は、実績を知っている知人に頼ってみるのも良いでしょう。

ただし、どの方法でも注意してほしいのが「見せ方」と「実際の内容」が違うことがある点です。現地を見に行けないときは、メールやオンライン通話で詳しく話を聞いてみると安心できます。
たとえば、「この工事はどれくらいの期間でしたか?」「費用をおさえるために工夫できたことはありますか?」といった質問をすると、その業者の対応力や信頼性が見えてきます。また、「見積書の例を見せてもらえますか?」「LINEやメールで相談できますか?」という点もチェックしておきたいポイントです。

はじめて業者に問い合わせるときは、すべてを準備しておく必要はありません。まずは気になる業者に連絡して、わかりやすく答えてくれるかどうかを確認してみてください。それが相性の合う業者と出会うきっかけになるはずです。

比較するなら「業者リスト」が便利!

どんな方法で業者を探すとしても、最終的にはいくつかの候補から1社を選ぶことになります。そのとき役に立つのが、自分なりの「業者リスト」を作っておくことです。

事前に聞きたいことやチェックしたい項目を整理しておくと、見積もり内容や説明のしかた、担当者の対応などの違いがよく見えてきます。
初心者の場合、つい1社だけに任せてしまいがちですが、あとで「もっと比べておけばよかった」と感じる人も少なくありません。2〜3社に同じ条件で話を聞くだけでも、費用や得意分野の違いに気づけます。
たとえば、次のようなポイントを整理しておくと比較がしやすくなります。

業種への対応力:飲食・美容・物販など、自分のお店のタイプにくわしいか
提案の内容:予算や日程に合った現実的な提案だったか
担当者の印象:説明のわかりやすさや、連絡のやりとりの速さ
設備への知識:換気や水道、電気の工事についてくわしく話せるか
アフターケア:工事後の点検や保証について説明があったかどうか

ヒアリングのときには、「今ある厨房の機器はそのまま使えますか?」「営業しながら工事できますか?」といった質問もしてみましょう。返ってくる答えが具体的であれば、その業者は経験が豊富な可能性があります。

比較するときは、価格や見た目だけで決めるのではなく、「この人たちと一緒に工事を進めていけるか」という相性も大切にしたいところです。次に紹介するチェックポイントも参考にしながら、情報を整理して、自分に合った業者を見つけてみてください。

内装業者をどうやって見きわめる?7つのチェックポイント

内装業社を見極めるポイント一覧

業者選びで後悔しないためには、いくつかの視点でしっかりと見比べることが大切です。ここでは、とくに注目したい7つのポイントを紹介します。

1. 業種に合った実績や知識があるか

お店の種類によって必要な工事内容は大きく変わります。たとえば、飲食店では換気用のダクトやグリストラップの容量、美容室ではお湯の使い方や排水の流れ方、クリニックでは医療法やバリアフリー法への対応が必要になります。

そのため、同じ業種の工事を多く手がけている業者なら、必要なポイントをよく理解していて、余計な調整を減らしやすくなります。事例の数やリピート率などを比べてみると、業者の得意な分野や実力が見えてくるでしょう。

2. デザインの提案力があるか

どれくらいデザインにこだわるかは、お店の目的やお客さんの層によって変わります。たとえば、SNS映えをねらいたいカフェや美容室なら、おしゃれな見た目がとても大事になります。一方で、実用性やコストを重視するなら、シンプルで使いやすいデザインのほうが向いているかもしれません。

提案力のある業者は、ターゲットやライバル店のことをふまえて、わかりやすくイメージを伝えてくれます。また、最初の打ち合わせで3Dの完成予想図や素材の見本を見せてくれたり、省エネ機器や流行のデザインについて具体的な提案があることも安心材料のひとつです。

まずは、自分のお店にとって何が一番大切かを考えてから、それに合った提案をしてくれる業者を選びましょう。

3. 施工の質を見きわめるポイントはあるか

完成後の仕上がりが良いかどうかは、事前の対応である程度わかります。たとえば、見積もりの段階で「どこまで細かく説明してくれるか」「仕上がりの写真を見せてくれるか」「現場の管理体制について話があるか」といった点に注目してみましょう。

また「現場監督がどのくらいの頻度で確認に来るのか」「職人の人数は足りているか」「進捗を写真で共有してくれるか」といった質問をしてみると、管理体制への意識が見えてきます。施工の質に自信がある業者は、こうしたことにもきちんと答えてくれるはずです。

4. 設備計画に強いかどうか

設備工事には専門的な知識と、法律への対応力が求められます。換気や排煙、ガスの使用量、防火対策など、見えない部分にも大切なポイントがあります。
選ぶときは「行政とのやりとりに慣れているか」「必要な図面をどのタイミングで用意するか」「過去にどんな設備工事をしたことがあるか」といったことを質問してみましょう。さらに、「においや音への配慮ができるか」「近隣対策まで考えているか」なども確認できれば、信頼できるかどうか判断しやすくなります。

5. コストと予算への対応力があるか

同じような工事内容でも、材料の仕入れ方や作業の順番を工夫することで、費用をおさえられることがあります。たとえば、自社で家具を作れる業者なら運送費が少なくてすみますし、壁材や床材をカタログの中で別のグレードに変えるだけでも材料費が下がることがあります。

また、忙しい時期を避けて工事を組んだり、夜間に作業を分けて行うことで職人の手配費用が下がる場合もあります。こうした工夫をいろいろ考えてくれる業者は、全体のバランスを見ながら計画できる力があるといえるでしょう。

6. 担当者とのやりとりがスムーズか

工事の期間中にきちんと意思を伝え合えるかどうかは、最初の面談である程度わかります。
たとえば、話し合いの記録をいつ出してくれるか、専門用語をわかりやすく説明してくれるか、不安な点を先回りして提案してくれるかなどが判断のポイントです。

また、メールの返信が早いかどうかや、質問に対してはっきり答えてくれるかどうかも見ておくと、相性のよさを判断しやすくなります。

7. アフターサービスや保証の内容はどうか

工事が終わったあとでも、不具合が出てくることがあります。だからこそ、アフターサービスがしっかりしているかどうかが大切になります。

たとえば、点検が無料で何回あるか、保証は何年あるか、メーカー保証の延長があるか、困ったときにどこへ連絡すればいいかなどを確認しておきましょう。さらに、保証が切れたあとにかかる修理費や出張費の目安も聞いておくと、もしものときにあわてずにすみます。

悪質な業者にひっかからないために気をつけたいこと

信頼できる業者を選ぶためには、いくつかの注意点を知っておくことが大切です。ここでは特に気をつけたいポイントを紹介します。

大きな値引きや飛び込み営業は要注意

「今契約すれば半額になります」「今日決めてくれたらサービスを追加します」といった急がせるようなセールストークには注意が必要です。
値段が大きく下がるかわりに、材料の質を下げられたり、職人の費用が削られたりして、仕上がりに問題が出ることもあります。

値引きの理由が「材料をまとめて仕入れるから」などはっきりしているなら良いですが、説明があいまいなときは契約を見送るのが安心です。焦って決める必要はありません。

デザインの流用や契約書の不備にも注意

打ち合わせのときに見せられたパース(完成予想図)や施工事例が、実は他の会社のデザインだったというケースもあります。
また、契約書に工事の期間や支払い方法、保証の内容が書かれていないまま進められることもあります。

少しでも不安に感じたら、「このパースはどこで施工されたものですか?」「契約書のサンプルを事前に見せてもらえますか?」と確認してみましょう。言葉だけの説明で、すぐにサインを求めてくる業者には特に注意が必要です。あとから都合の悪い条件を追加されるおそれがあります。

追加費用や工事の遅れにも気をつけよう

工事が始まったあとに、「思ったより補強が必要です」と言われて、高額な追加費用を請求されることがあります。追加工事そのものは特別なことではありませんが、説明が足りないまま進められると、予定より多くお金がかかってしまいます。

もし追加工事が必要になった場合は、写真を見せてもらったうえで、改めて見積もりを出してもらいましょう。そして必ず書類にサインしてから作業を進めてもらうようにしてください。
また、週に一度の打ち合わせで進み具合を確認したり、工事が遅れたときに職人を増やしたり、夜に作業をして取り戻すような対応力があるかもチェックしておくと安心できます。

【FAQ】店舗の改装でよくある質問

FAQのコンセプト画像

はじめての店舗改装では、わからないことがいろいろ出てきます。ここでは、よく聞かれる質問に答えていきます。

Q 見積もりは何社くらいに頼むのがいいの?

見積もりは3社にお願いするのがちょうど良いとされています。
2社だけだと、どちらが良いか判断しにくくなります。反対に、4社以上になると、現地調査や図面のやりとりに時間がかかりすぎて、話がなかなか進まないこともあります。

3社であれば、同じタイミングで見積もりがそろいやすく、内容や価格の違いも比較しやすくなります。一覧にまとめて見れば、どこが自分に合っているかもわかりやすいでしょう。

Q デザインと施工を分けるのは良い方法?

内装のデザインだけを専門の業者に任せるメリットは、個性のあるおしゃれな内装を作りやすくなるという点ですただしその分、設計料が高くなったり、工事との調整に時間がかかったりすることがあります。
一方で、デザインから工事までを一社にまとめて頼むと、コストやスケジュールの管理はしやすくなります。ただし、使える素材やデザインの自由度が少し下がることもあります。

最近では、外部のデザイナーが設計したものを内装業者がそのまま工事してくれる、というスタイルもあります。このやり方なら、デザインとコストのバランスをとりやすくなるでしょう。

Q 居抜き物件の改装で気をつけることは?

前に別のお店が入っていた「居抜き物件」を使えば、工事の手間や費用をおさえやすくなります。しかし、もともとある設備が本当に使えるかどうかはしっかり確認しないといけません。
たとえば、厨房の機械が古くて動かなかったり、排気設備や電気の容量が足りなかったりすることもあります。見ただけではわかりにくいので、厨房や空調にくわしい専門業者に確認してもらうと安心です。

内装工事に慣れた業者なら、必要に応じて設備の専門家を紹介してくれる場合もあります。あとで思わぬ費用がかからないように、保健所や消防のルールを守っているかも忘れずにチェックしましょう。

さいごに

店舗の改装は、お金も時間もかかる大きな取り組みです。だからこそ「どの業者に依頼するか」はとても大切なポイントになります。

この記事で紹介した内容を参考にすれば、自分に合った業者を見つけやすくなるでしょう。まだ具体的なプランが決まっていなくても、早めに相談を始めることで、ムリのない計画が立てやすくなります。

「こんなこと聞いていいのかな?」と思うような小さな疑問でも大丈夫です。気になることがあれば、どうぞ気軽にご相談ください。

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