玄関ドアのリフォーム初心者ガイド|工事方法・費用や工期・失敗しないための注意点についてわかりやすく解説!

玄関ドアのリフォームは、防犯性や断熱性、住まいの印象にも関わる重要なポイントです。
しかし、どのような工事が必要なのか、費用や工期はどれくらいかかるのか、初めて検討する方にとってはわかりづらい部分も多いかもしれません。
この記事では、リフォームの基本的な方法から費用相場、注意点までを初心者の方にもわかりやすく解説します。
目次
玄関ドアをリフォームするメリットとは?

玄関ドアを新しくすることで、安全面や快適さが大きく変わります。見た目や使いやすさもよくなるので、家全体の印象がアップします。
空き巣対策になり、防犯性が高まる
最近の玄関ドアには、防犯性を高める工夫がたくさん取り入れられています。たとえば、合鍵を作りにくい「ディンプルキー」や、2か所に鍵がある「ダブルロック」仕様などが代表的です。
こうしたタイプなら、ピッキングやサムターン回しといった侵入の手口への対策がしっかりできます。安心して暮らせる環境を整えるうえでも、大きな効果があります。
温度や湿気が気になりにくくなる
古いドアは年数がたつと枠との間にすき間ができやすく、外の空気がそのまま入ってきます。冬は冷たい風が流れ込み、夏は熱がこもって玄関がモワッとすることもあるでしょう。また、採光や通風の機能がない場合は、暗くてジメジメした空間になりがちです。
一方で、新しいドアには断熱材がしっかり入っており、すき間風を防ぐ気密性の高い構造が採用されています。ガラス部分から自然光を取り入れたり、空気が通りやすくなる工夫がされているものもあります。こうした設計により、玄関の温度や湿度が安定し、心地よい空間に変わっていきます。
見た目がよくなり、家の印象も明るくなる
ドアの色や質感、ハンドルのデザインなどを工夫すれば、玄関まわりの雰囲気が変わります。家全体の外観に合うデザインを選ぶことで、住まいの魅力をより引き立てることができます。
出入りがしやすくなり、安全性もアップする
引き戸タイプの玄関ドアは、ドアを前後に動かすスペースがいらないため、車椅子やベビーカーでもスムーズに出入りできます。
さらに、床にレールのない「上吊り式」タイプであれば、段差がなくつまずく心配もありません。小さな子どもや高齢の方にもやさしい設計です。
玄関ドアのリフォーム方法は?

玄関ドアのリフォームには、いくつかの方法があります。それぞれの特徴を知って、住まいに合った方法を選びましょう。
カバー工法
カバー工法とは、今あるドアの枠をそのまま使い、新しい枠とドアを上から取り付ける方法です。壁や床をこわさずに工事ができるので、音やほこりが少なくてすみます。工事の時間も短くすみ、費用もおさえやすい点がメリットです。
もとの枠を活かせるぶん、費用が比較的おさえられる点もメリットです。玄関の形を大きく変えたくないときや、築年数の浅い家、マンションなどでよく使われています。
ただし、ドアの大きさに制限が出たり、古い枠の傷みがひどい場合にはこの方法が使えないこともあります。リフォームの前に現場の状態をしっかり確認しておくことが大切です。
枠ごと交換する工法
この方法では、今ついているドアと枠をすべて取り外し、新しいものに取りかえます。ドアの形を変えたいときや、間口を広げたい場合に向いています。また、枠が傷んでいるときにも適しています。
一方で、壁や床の一部をこわして工事を行うため、カバー工法よりも時間がかかり、費用も高くなることがあります。さらに、外壁や床とのつなぎ目をきれいに直す必要があるので、ていねいな仕上げと工程管理が必要です。
自由にデザインを変えられるのは魅力ですが、その分、しっかりとした計画も必要になります。
工期と費用はどれくらい?
玄関ドアのリフォームは、選ぶ方法によって必要な日数や費用が変わります。自分の予定や予算に合わせて、どちらが合っているかを考えることが大切です。
カバー工法の工期と費用
カバー工法の場合、工事にかかる時間はとても短く、ほとんどのケースで半日から1日ほどで終わります。壁を壊さずにすむので、普段の生活への影響も少なく、スケジュールを大きく変える必要がありません。
かかる費用は、ドア本体と工事費をあわせておおよそ30万円から50万円くらいです。もし、断熱性の高いドアやスマートキーなどの追加機能を選ぶと、60万円近くになることもあります。工事の早さと費用のバランスを重視したい人にとっては、人気の高い方法です。
枠ごと交換する場合の工期と費用
ドアと枠をまるごと交換する方法では、工事に2日から3日ほどかかるのが一般的です。古いドアや壁材を取りのぞく作業や、新しい枠を取り付ける工程があるため、どうしても時間がかかります。
費用の目安は40万円から70万円ほどですが、ドアのグレードや工事の内容によっては、それ以上になることもあります。玄関のデザインを大きく変えたいときや、段差のない出入り口にしたいときには、この工法が向いています。
ただし、事前に見積もりをとって、しっかりとした計画を立てることが必要です。
玄関ドアをリフォームするときの注意点は?
玄関ドアを取りかえるときは、見た目だけでなく使いやすさや安全面も考えることが大切です。ここでは気をつけたいポイントを紹介します。
業者選びは慎重に

玄関ドアの工事は、家の防犯や快適さに関わる大事なリフォームです。だからこそ、どこに工事をお願いするかはよく考えて決めましょう。料金だけで選ぶのではなく、これまでの実績や、担当者の説明のわかりやすさなども確認しておくと安心です。
「自社施工かどうか」も見ておきたいポイントです。これは、契約した会社が自分たちで工事を行うか、それとも別の業者にまかせるかという違いのことです。後者の場合、トラブルがあったときに対応が遅れることもあります。
見積もりのときに工事の流れやアフターサービスについてきちんと説明してくれる業者を選ぶと安心です。
サイズや開き方をよく考えて選ぶ
ドアの大きさや開く方向(右開き・左開き、外開き・内開き)をきちんと確認しておかないと、あとで困ることがあります。たとえば「玄関が思ったより狭くなった」「ドアが壁や階段にぶつかってしまう」といったケースです。
とくにカバー工法を使うと、今ある枠の内側に新しいドアをつけることになるため、出入り口が少し狭くなることがあります。ベビーカーや車いすを使う家庭では、通りやすさもよく考えてサイズや形を選ぶ必要があります。
図面だけで判断せず、実際の玄関の広さや周りのスペースも確認しながら検討しましょう。
デザインと機能のバランスが大切
玄関は家の印象を決める大切な場所なので、見た目にこだわりたくなるのは自然なことです。でも、デザインだけを重視しすぎると、防犯性や断熱性など、毎日の暮らしに必要な機能が弱くなることがあります。
たとえば、大きなガラスがついたドアはおしゃれですが、ガラスが割られてしまうリスクもあります。最近は、見た目もよくて機能も備えたドアが増えているので、安全性や快適さ、手入れのしやすさなどもふくめて、バランスよく選ぶことが大切です。
電子錠などの新しい機能もチェック

最近の玄関ドアには、スマートキーやカードキー、指紋認証といった電子錠がついているものもあります。カギを取り出さずにドアを開けられるのはとても便利です。
ただし、スマートフォンをカギとして使うタイプの場合は、非常時に備えて普通のカギも持ち歩くことを考えておいた方が安心です。
また、電池が切れたときや機械がこわれたときにどうすればよいかも確認しておきましょう。予備の電源があるか、カギで開ける方法が残っているかなど、いざというときの安心感も大切です。
便利な機能だけに注目せず、安全に使えるかどうかもしっかり考えて選びましょう。
さいごに
玄関ドアのリフォームは、見た目の印象を変えるだけでなく、防犯性や快適性の面でも多くのメリットがあります。工法や費用、注意点をしっかり押さえておくことで、安心して進めることができるでしょう。
「自分の家にはどの方法が合っているのか」「費用感をもっと詳しく知りたい」と感じた方は、どうぞお気軽にご相談ください。専門スタッフが丁寧にお話を伺い、最適なご提案をいたします。
